THE INTERVIEWS

 あると思わないと精神的にやっていけませんが(笑)、冷静に考えると、専業ライター、つまり音楽に関する原稿を書くだけで生活していくのは、なかなか難しいかもしれません。私のような既存のライターもそうですが、これからライターを目指そうという人は、既得権益を抱えた年寄り(つまり私のような)がデンと居座っているので、なおいっそう大変です。ここまで紙媒体が激減している現状では、物理的に書ける場がなくなっているからです。もちろんネット媒体もありますが、紙媒体と同じような原稿量やギャランティを得るのはなかなか困難でしょう。

 兼業、つまりほかに仕事を持ちながら、合間に音楽に関する原稿も書くというカタチなら、まだまだ可能性はあると思います。

 また、「職業」としてとらえると音楽ライターの現状や未来は厳しいかもしれませんが、報酬を得ることを考えなければ、書き手としてやれることはたくさんあると思います。人々により充実した音楽生活を送ってもらうためのお助け役、という音楽ライターの役割や需要は、むしろ高まっていると思いますから。

追記:「音楽評論家」と「音楽ライター」では、厳密に言えば少し事情が異なると思いますが、ここではあえて区別せずにおきます。

2011-08-25 15:11:45