×朴才鉉(パク・チェヒョン)
○朴才絃(パク・チェヒョン)
↑の間違え方をした人を一人しか知らないので質問者が丸わかりなんですが、まあ良いです。
言わずと知れた元名古屋U-18の監督であり、現千葉アカデミー育成マネージャーを務める人物です。
若鯱の監督を務めた3年間で高円宮杯決勝進出2回、準決勝進出1回という圧倒的な成績を誇る監督でした。
朴さんを語る、というのは結構難しいです。
プロリーグの監督ならともかく、育成年代の監督は大会の結果でのみ評価ができるわけではありません。ただ、一ファンが名古屋ユースというチームの戦いぶりを観る、監督のフィロソフィやパーソナリティを知る機会は大会以外にありません。なのでここで語る私の朴才絃像はあくまで大会を通じて見せてもらった一面に過ぎないことはご了承ください。
また、朴さんに対して尊敬、敬愛、畏怖の念をもって崇拝しているのは僕ともう一人二人の名古屋サポだけだと思うので、そこも差し引いていただければと思います。
以下は就任3年間の大まかなチーム解説です。
質問者様には不要でしょうが、他にも読む方がひょっとしたらいらっしゃるかもしれないので一応。
まず就任初年度の2006年。
クラ選:GL敗退
高円宮杯:準優勝
Jユース杯:ベスト4
主な選手:吉田麻也、久保裕一、長谷川徹、森本良、酒井隆一、福島新太
一般的な良い内容のサッカーをやっていたかというと決してそうではなく、スローペースの試合に持ち込んでアンカーの吉田やCBの森本・三宅徹の固さで跳ね返し続け、花井聖や久保の個人技を中心に一撃必殺の大技で勝っていたチームという印象が強いです。
ただ、良いサッカーではない反面、出場している選手それぞれの突出した個性がチームを支える屋台骨になっていた印象は強く、絶妙のバランスでチームを作っている上手さに感心した記憶はあります。
ついでに言うと吉田麻也をアンカーに置いてチャレンジの縦パスをバシバシ出させていたのが、後に吉田と日本代表の武器になっていったというのが今振り返るとわかります。翌年三宅徹にまったく同じ事をやらせて華麗に失敗しているんですがそこはご愛嬌という事で。
あと負けっぷりが派手なのはこの頃から見え隠れしていました。
2007年。「昨年より劣る戦力だから大会の成績は期待しづらいかな」なーんて思ってたのですがどうしてどうして。
クラ選:ベスト8
高円宮杯:ベスト4
Jユース杯:ベスト16
主な選手:花井聖(トップ帯同の為公式戦出場なし)、太田圭祐、中田健太郎、三宅徹、津田真吾、西山洋平、三島圭一郎、鈴木規之
期待より伸びてない選手が多いなあ。花井はトヨスポの牢名主と化し、中田は怪我が長期化し引退。
突出した個性を持った選手が多くない(三宅の高さと中田のキック&身体能力、磯村のドリブルくらいでしょうか)ことで、前年以上に朴さんのカラーが出たチームでした。
・攻守にスローペースの試合運びが好き
・ボールはポゼッション志向で長短織り交ぜ幅広いバリエーションで動かしてくる
・選手に徹底的に頭を使わせたがる
この時の若鯱を見ていて驚いたのは、選手の修正能力の高さでした。このチーム、ほとんどの試合で相手に主導権を握られて、少しずつ盛り返しながら最後に、というパターンで勝ち上がってきていました。
監督の指示を聞いていてもポジションに対する細かい指示などはそれほど多くなくて、特定の選手に注意事項を簡単に伝える程度。なのに試合が進むごとに選手の動き、ボールの動きが良くなっていくのがわかるんですね。しかも選手交代やフォーメーションの変更に対しての適応も良い。
他のJクラブと対戦している時でも感じていた事なので、Jユースの中でもその辺の特徴はかなり出ていたのではないでしょうか。
2008年。磯村が花井よりも先に戦力になると想像できた人っていたんだろうか。
クラ選:ベスト8
高円宮杯:準優勝
Jユース杯:ベスト16
主な選手:磯村亮太、安藤亮太、アルベス・デリキ・タケオ、矢田旭、岸寛大、奥村情、西部将成、岩田敦史、本多勇喜、鈴木崇弘
守備ブロックの半分が一年生で構成され、前年に比べても明らかに戦力で劣るチームだったと思います。でも成績は負けず劣らず。
この年のサッカーは端的に言えば「ピッチを広く大きく使って積極的に仕掛けないサッカー」といった感じで表現できるのですが、「ゴールを奪いに攻撃に厚みを持たせる時間」と「ボールを奪われない為に攻撃する時間」の切り替え、そしてボールを奪われた直後にフォロワーを忍ばせ速攻で奪い返す守備が恐ろしく上手いチームでした。
個々人で打開できるタレントが少ない代わりに、相手を観察しながらゲームを上手く運んで機を逃さず勝負を仕掛ける。後の菅澤ジェフにも引き継がれて行く狡猾で効率的なポゼッションサッカー全開で大会を勝ち上がっていきました。
関原や小野兄を擁するマリノスから二度にわたって勝利を掠め取った試合は僕の観戦歴の中でもベストゲーム候補です。決勝のことなんか知りません。
で、朴さんに関してです。
私および朴さんマニアが彼のことをどう認識しているか、以前mixiに書いた日記(関東プリンス・千葉vs湘南)を転載するのでご参考になればと思います。
千葉ユースのサッカーはまんま朴名古屋のサッカーでした。
===============引用開始===============
朴さんのサッカーは異端だ。ボールの動きで表現するなら「ピッチを幅広く使って積極的に仕掛けないサッカー」だ。
ドリブルもパスもどんどん使う。テンポよくボールも人も動く。
でも、ゴールを目指してはいない。いや、最終的にはゴールも勝利も目指している。でも、それは最終的な話。
ドリブルで仕掛ける選手の背後には常にフォローがいて、ドリブルで仕掛けた結果こぼれたボ ールを華麗にかっさらう。
次の展開へ大きく広くボールを動かし、再びドリブルで仕掛ける。
ただし、そのドリブルもゴールへは向かわず、かといって背を向けず、奪われない事を最優先 しながら横へと進む。
相手の陣形にほころびが生まれれば楔のパスが入るが、入るまでは「仕掛けず下がらず」ボー ルを動かし続ける。
この展開がハマれば相手は良い形でボールを奪えないから、守備へのスイッチも切り替えやす い。
もう一度奪い返せば、再び「仕掛けず下がらず」ボールを保持し続ける…
これを続けると、湘南サイドから見れば「中々ボールが奪えず、奪ったと思ったらすぐに奪い 返され、またボールを奪えず」という非常にもどかしい時間帯が続く。
目立ったピンチは無いのだが、自分たちの形で守れていないからボールを追い回すだけで疲弊させられる 。
朴さんのサッカーには「時間軸」と「メンタル」が組み込まれている。
簡単に言うと「時間を掛けてボールを回し、相手の気持ちがへし折れるのを待つ」ということ。
千葉が決勝点を奪った前後5分は、明らかに各選手が思い切ってゴールへ向かうプレーを増や していた。
会場内でチェヒョニズムを見慣れた鯱2名はニヤニヤ笑いながら「ここから10分だな。ここで予定通り点取れたら試合終わるな。」
かくして予定通り得点した千葉は、その後も延々とボールを回し続けてピンチもチャンスも作 らず、華麗に試合を折りたたんだ。
戦術を2次元で考えると、このサッカーは理解しがたい。
時間と技術を駆使し、相手のメンタルをひたすらネチネチネチネチと締め上げ続け、音をあげ た瞬間を狙って効率よく得点を奪いに行く。
技術や戦術だけでなく、自分たちの我慢強さ、相手を観察する能力がないとこのサッカーはできない。
朴さんはこのサッカーで若鯱を3年連続高円宮杯準決勝進出という快挙に導いた。なので僕にとって思い入れの強いサッカースタイルなのは間違いない。
それとは別に、「こういうサッカーもありだ」という事だけは言っておきたい。
ゴール裏で試合を見ていると、横パスとバックパスを大嫌いな御仁というのは少なからずいる。「 仕掛けろ」と「走れ」と「気持ち云々」しか言わないタイプの人に多いんだが、監督や選手 を批判する材料として「バックパスが多い」という言説を利用する人は一定以上存在するように見受けられる。
僕がそういう批判にあまり共感できなかったりするのは、横パスやバックパスが勝利の為の手段として成立しているサッカーもこの世にある、と知っているからだ。
引率周囲のユースやくざ3名もこのサッカーを大絶賛だ。
『いやがらせですよね。』
『 真綿で首を締め上げるような攻撃ですよね 』
『ネチネチネチネチ攻め続けてますね』
『 保険金殺人で、奥さんが微毒を旦那に食わせるみたいなサッカーですね』
『 これ、湘南はやっててつまんないでしょうね』
『 考え方がアメフトだよな。サッカーじゃない。』
『 稀代の詐欺師だな。』
===============引用ここまで===============
『組織的なポゼッションサッカー』と一言で済ませてしまえばそれまでです。
でも、その根底にある底意地の悪さ(及びそこから派生する戦術的個性)が、偏屈なサッカーオタクにはたまらない面白さに映りました。しかもそれを一番愛するチームにやらせているのだからたまりません。
プラス、朴さんのパーソナリティ。
・高円宮杯で準決勝進出を決め、浮かれたサポに『いよいよ国立ですね』と声を掛けられ『ここ(西が丘)だって国立だよ!』と一喝
・退任が発表されたあとのJユース杯で敗退、試合後にサポーターから最後の挨拶を求められ、トラメガを持って放った第一声が『えーと、僕はユースの試合にサポーターの応援とかいらないと思ってる人間なんですけどー・・・』
その他あまり口外できないエピソードを含め、『実も蓋もないことを言うドS』というキャラはその勝ちっぷりと相まって、一部の好事家たちから愛される要因となっていました。
名古屋ユースの良き監督であったこと、(個人的に)面白いサッカーで大会を勝ち上がっていったこと、その根底にあるドSなパーソナリティ。
こうしたところを踏まえて僕は朴才絃という監督を敬愛していました。
育成年代の指導者として彼がどういう位置づけで評価されるべき人なのかはわかりません。
ただ、神戸さんがオーガナイズし朴さんが結果を出すことで、名古屋の下部組織から育った選手が大学やJの本流に巣立っていく流れを強固にした事は間違いありません。
そうした点も踏まえて、朴名古屋を見届けた3年間とその後を、僕は大いに楽しませてもらいました。今も楽しんでいます。
今でも惜しい人材を手放してしまったという気持ちは変わりありません。
こんな感じの回答でいいでしょうか?
○朴才絃(パク・チェヒョン)
↑の間違え方をした人を一人しか知らないので質問者が丸わかりなんですが、まあ良いです。
言わずと知れた元名古屋U-18の監督であり、現千葉アカデミー育成マネージャーを務める人物です。
若鯱の監督を務めた3年間で高円宮杯決勝進出2回、準決勝進出1回という圧倒的な成績を誇る監督でした。
朴さんを語る、というのは結構難しいです。
プロリーグの監督ならともかく、育成年代の監督は大会の結果でのみ評価ができるわけではありません。ただ、一ファンが名古屋ユースというチームの戦いぶりを観る、監督のフィロソフィやパーソナリティを知る機会は大会以外にありません。なのでここで語る私の朴才絃像はあくまで大会を通じて見せてもらった一面に過ぎないことはご了承ください。
また、朴さんに対して尊敬、敬愛、畏怖の念をもって崇拝しているのは僕ともう一人二人の名古屋サポだけだと思うので、そこも差し引いていただければと思います。
以下は就任3年間の大まかなチーム解説です。
質問者様には不要でしょうが、他にも読む方がひょっとしたらいらっしゃるかもしれないので一応。
まず就任初年度の2006年。
クラ選:GL敗退
高円宮杯:準優勝
Jユース杯:ベスト4
主な選手:吉田麻也、久保裕一、長谷川徹、森本良、酒井隆一、福島新太
一般的な良い内容のサッカーをやっていたかというと決してそうではなく、スローペースの試合に持ち込んでアンカーの吉田やCBの森本・三宅徹の固さで跳ね返し続け、花井聖や久保の個人技を中心に一撃必殺の大技で勝っていたチームという印象が強いです。
ただ、良いサッカーではない反面、出場している選手それぞれの突出した個性がチームを支える屋台骨になっていた印象は強く、絶妙のバランスでチームを作っている上手さに感心した記憶はあります。
ついでに言うと吉田麻也をアンカーに置いてチャレンジの縦パスをバシバシ出させていたのが、後に吉田と日本代表の武器になっていったというのが今振り返るとわかります。翌年三宅徹にまったく同じ事をやらせて華麗に失敗しているんですがそこはご愛嬌という事で。
あと負けっぷりが派手なのはこの頃から見え隠れしていました。
2007年。「昨年より劣る戦力だから大会の成績は期待しづらいかな」なーんて思ってたのですがどうしてどうして。
クラ選:ベスト8
高円宮杯:ベスト4
Jユース杯:ベスト16
主な選手:花井聖(トップ帯同の為公式戦出場なし)、太田圭祐、中田健太郎、三宅徹、津田真吾、西山洋平、三島圭一郎、鈴木規之
期待より伸びてない選手が多いなあ。花井はトヨスポの牢名主と化し、中田は怪我が長期化し引退。
突出した個性を持った選手が多くない(三宅の高さと中田のキック&身体能力、磯村のドリブルくらいでしょうか)ことで、前年以上に朴さんのカラーが出たチームでした。
・攻守にスローペースの試合運びが好き
・ボールはポゼッション志向で長短織り交ぜ幅広いバリエーションで動かしてくる
・選手に徹底的に頭を使わせたがる
この時の若鯱を見ていて驚いたのは、選手の修正能力の高さでした。このチーム、ほとんどの試合で相手に主導権を握られて、少しずつ盛り返しながら最後に、というパターンで勝ち上がってきていました。
監督の指示を聞いていてもポジションに対する細かい指示などはそれほど多くなくて、特定の選手に注意事項を簡単に伝える程度。なのに試合が進むごとに選手の動き、ボールの動きが良くなっていくのがわかるんですね。しかも選手交代やフォーメーションの変更に対しての適応も良い。
他のJクラブと対戦している時でも感じていた事なので、Jユースの中でもその辺の特徴はかなり出ていたのではないでしょうか。
2008年。磯村が花井よりも先に戦力になると想像できた人っていたんだろうか。
クラ選:ベスト8
高円宮杯:準優勝
Jユース杯:ベスト16
主な選手:磯村亮太、安藤亮太、アルベス・デリキ・タケオ、矢田旭、岸寛大、奥村情、西部将成、岩田敦史、本多勇喜、鈴木崇弘
守備ブロックの半分が一年生で構成され、前年に比べても明らかに戦力で劣るチームだったと思います。でも成績は負けず劣らず。
この年のサッカーは端的に言えば「ピッチを広く大きく使って積極的に仕掛けないサッカー」といった感じで表現できるのですが、「ゴールを奪いに攻撃に厚みを持たせる時間」と「ボールを奪われない為に攻撃する時間」の切り替え、そしてボールを奪われた直後にフォロワーを忍ばせ速攻で奪い返す守備が恐ろしく上手いチームでした。
個々人で打開できるタレントが少ない代わりに、相手を観察しながらゲームを上手く運んで機を逃さず勝負を仕掛ける。後の菅澤ジェフにも引き継がれて行く狡猾で効率的なポゼッションサッカー全開で大会を勝ち上がっていきました。
関原や小野兄を擁するマリノスから二度にわたって勝利を掠め取った試合は僕の観戦歴の中でもベストゲーム候補です。決勝のことなんか知りません。
で、朴さんに関してです。
私および朴さんマニアが彼のことをどう認識しているか、以前mixiに書いた日記(関東プリンス・千葉vs湘南)を転載するのでご参考になればと思います。
千葉ユースのサッカーはまんま朴名古屋のサッカーでした。
===============引用開始===============
朴さんのサッカーは異端だ。ボールの動きで表現するなら「ピッチを幅広く使って積極的に仕掛けないサッカー」だ。
ドリブルもパスもどんどん使う。テンポよくボールも人も動く。
でも、ゴールを目指してはいない。いや、最終的にはゴールも勝利も目指している。でも、それは最終的な話。
ドリブルで仕掛ける選手の背後には常にフォローがいて、ドリブルで仕掛けた結果こぼれたボ ールを華麗にかっさらう。
次の展開へ大きく広くボールを動かし、再びドリブルで仕掛ける。
ただし、そのドリブルもゴールへは向かわず、かといって背を向けず、奪われない事を最優先 しながら横へと進む。
相手の陣形にほころびが生まれれば楔のパスが入るが、入るまでは「仕掛けず下がらず」ボー ルを動かし続ける。
この展開がハマれば相手は良い形でボールを奪えないから、守備へのスイッチも切り替えやす い。
もう一度奪い返せば、再び「仕掛けず下がらず」ボールを保持し続ける…
これを続けると、湘南サイドから見れば「中々ボールが奪えず、奪ったと思ったらすぐに奪い 返され、またボールを奪えず」という非常にもどかしい時間帯が続く。
目立ったピンチは無いのだが、自分たちの形で守れていないからボールを追い回すだけで疲弊させられる 。
朴さんのサッカーには「時間軸」と「メンタル」が組み込まれている。
簡単に言うと「時間を掛けてボールを回し、相手の気持ちがへし折れるのを待つ」ということ。
千葉が決勝点を奪った前後5分は、明らかに各選手が思い切ってゴールへ向かうプレーを増や していた。
会場内でチェヒョニズムを見慣れた鯱2名はニヤニヤ笑いながら「ここから10分だな。ここで予定通り点取れたら試合終わるな。」
かくして予定通り得点した千葉は、その後も延々とボールを回し続けてピンチもチャンスも作 らず、華麗に試合を折りたたんだ。
戦術を2次元で考えると、このサッカーは理解しがたい。
時間と技術を駆使し、相手のメンタルをひたすらネチネチネチネチと締め上げ続け、音をあげ た瞬間を狙って効率よく得点を奪いに行く。
技術や戦術だけでなく、自分たちの我慢強さ、相手を観察する能力がないとこのサッカーはできない。
朴さんはこのサッカーで若鯱を3年連続高円宮杯準決勝進出という快挙に導いた。なので僕にとって思い入れの強いサッカースタイルなのは間違いない。
それとは別に、「こういうサッカーもありだ」という事だけは言っておきたい。
ゴール裏で試合を見ていると、横パスとバックパスを大嫌いな御仁というのは少なからずいる。「 仕掛けろ」と「走れ」と「気持ち云々」しか言わないタイプの人に多いんだが、監督や選手 を批判する材料として「バックパスが多い」という言説を利用する人は一定以上存在するように見受けられる。
僕がそういう批判にあまり共感できなかったりするのは、横パスやバックパスが勝利の為の手段として成立しているサッカーもこの世にある、と知っているからだ。
引率周囲のユースやくざ3名もこのサッカーを大絶賛だ。
『いやがらせですよね。』
『 真綿で首を締め上げるような攻撃ですよね 』
『ネチネチネチネチ攻め続けてますね』
『 保険金殺人で、奥さんが微毒を旦那に食わせるみたいなサッカーですね』
『 これ、湘南はやっててつまんないでしょうね』
『 考え方がアメフトだよな。サッカーじゃない。』
『 稀代の詐欺師だな。』
===============引用ここまで===============
『組織的なポゼッションサッカー』と一言で済ませてしまえばそれまでです。
でも、その根底にある底意地の悪さ(及びそこから派生する戦術的個性)が、偏屈なサッカーオタクにはたまらない面白さに映りました。しかもそれを一番愛するチームにやらせているのだからたまりません。
プラス、朴さんのパーソナリティ。
・高円宮杯で準決勝進出を決め、浮かれたサポに『いよいよ国立ですね』と声を掛けられ『ここ(西が丘)だって国立だよ!』と一喝
・退任が発表されたあとのJユース杯で敗退、試合後にサポーターから最後の挨拶を求められ、トラメガを持って放った第一声が『えーと、僕はユースの試合にサポーターの応援とかいらないと思ってる人間なんですけどー・・・』
その他あまり口外できないエピソードを含め、『実も蓋もないことを言うドS』というキャラはその勝ちっぷりと相まって、一部の好事家たちから愛される要因となっていました。
名古屋ユースの良き監督であったこと、(個人的に)面白いサッカーで大会を勝ち上がっていったこと、その根底にあるドSなパーソナリティ。
こうしたところを踏まえて僕は朴才絃という監督を敬愛していました。
育成年代の指導者として彼がどういう位置づけで評価されるべき人なのかはわかりません。
ただ、神戸さんがオーガナイズし朴さんが結果を出すことで、名古屋の下部組織から育った選手が大学やJの本流に巣立っていく流れを強固にした事は間違いありません。
そうした点も踏まえて、朴名古屋を見届けた3年間とその後を、僕は大いに楽しませてもらいました。今も楽しんでいます。
今でも惜しい人材を手放してしまったという気持ちは変わりありません。
こんな感じの回答でいいでしょうか?
2011-10-14 21:50:07
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