THE INTERVIEWS

醤油をこぼすと染みになる

なんでも長く語りますよ! ちょっといま質問が殺到しているので、順番に答えさせてください。でも質問はじゃんじゃん募集中です!
むむ: 1976年12月10日生まれ、35歳。 千葉県出身。 現在は千葉県を拠点に、ライター/料理漫画研究家として活動中。 ライターさんです。 料理漫画研究家(アニメ料理評論家も含む)という面白肩書きを持っております。日本で唯一かと思ったらライバル(?)がいることがMAGNET出演時にわかりました。 自由大学で日本酒のせんせーをやったり、何か興味のあることとか、面白そうだったら何でもやるタイプだったりします。 邪道な醤油コレクターとしても活動しております。 お仕事のご依頼とかはkei.sugimura★gmail.comまでどうぞ(★を@に変えてください)
すみません。ちょっと最近やれていないんですが、飽きてはいないのです。ただちょーっとばかり、他にやらなきゃいけないことがたくさんありすぎて……

というわけで、先にこれに答えさせていただきました。
気長にお待ちいただければと。

2011-11-07 18:18:44



地震が起きたとき、僕は秋葉原にいました。たまたま座っていたところの背後に大きな液晶テレビがあり、ちょっとぐらぐら揺れたときには「あ、地震だ」程度に思っていたのですが、だんだん揺れが本格的になったらあわててそのテレビを抑えたのを覚えています。

その後、とりもなおさずビルの外に出て避難をし、状況を把握しようとしていました。どうやら地震は宮城の方であったこと、想像以上に大規模な地震だったこと、電車も止まっていること、エレベーターなどが動いていないことなどを、その場にいた人のワンセグなどから得ました。あと、おそば屋さんがラジカセを出して、ラジオを大音量で道にいる人にも聞かせてくれたのが大変ありがたかったです。

インターネットでの情報収集もしようとしたのですが、いかんせんiPhoneのSoftbank回線がつながりません。でも、E-mobile回線のPocketWiFiを経由するとなんとかつながりました。持ってて良かったPocketWiFi!! というわけでTwitterを使ったり、Facebookを使ったり、奥さんにメールをしたりしました。

とりあえず秋葉原駅の電車はどこも動いていません。なので、とりあえず上野駅まで歩いて行こうと思いました。てくてく歩いていたのですが、ビルの窓ガラスが割れて封鎖されていたり、ヒビが入っている建物があったりしたのも覚えています。

上野駅も大混雑でした。当たり前ですが、電車は動いていません。とりあえず駅構内で情報を得ようとしたら「上野駅は危険ですから構内に入らないでください」みたいなアナウンスが。お友達に聞いたら、ちょうど上野駅は耐震補強工事をやるところだったそうで、強度に不安がある状態だったみたいです。

仕方が無いので、そこを立ち去ろうとしたのですが、たまたま中央口の前のアンデルセンが開いていたので慌ててパンを買い込んで、とりあえず夜ご飯を確保しました。その後何が食べられるかわからなかったし、歩いて帰ろうと思っていたので食べられるものがあった方がいいと思ったのですね。

そして上野駅から約20kmを歩いて帰りました。なるべく大通りを歩いて行くと、同じように歩いて帰る人達でいっぱい。なんとなく会話は無かったのですが、目線でお互いに励まし合って歩いていました。ちょうど大通りから外れる人には「お、着くのか。頑張れよ」的な目線を送ったり、そんな感じで妙な連帯感が生まれていましたね。

帰りの道では、マンションの中から火災報知器の音が聞こえてきたり(ちょうどその4ヶ月前ぐらいにうちのマンションで小火騒ぎというか、ぼやぼや詐欺みたいな事件があったのです)革靴で歩いて行くのは無謀だったんじゃないかなーと思ったり、そんなことを考えながらひたすら歩いて行きました。

ところで何故方向音痴な僕が歩いて帰ろうと思い至ったか。実は、自転車で良く上野や秋葉原には行っていたので、道を知っていたのですね。そのお陰で道がわかったのですが、ここに1つ罠がありました。

それは、自転車で行動するときはサイクリングロードを使うということです。サイクリングロードは川沿いにあります。川沿いは、夜になると明かりが足らなくて真っ暗気味になります。でも、信号とかがないので自転車的には快適! という道なんですね。

そこでやらかしてしまった失敗とは。そう、川を渡るときに、ついうっかりいつものサイクリングロードを通ってしまったのです。今までの他の人達が一緒にいた連帯感も無く、真っ暗な川沿いをとぼとぼ歩く。街の明かりも消えていたり控えめだったりするので、いつもより真っ暗です。月明かりとiPhoneの明かりを頼りに、鞄の中のMacBookPro(2.2kg)の重みを感じつつ、とぼとぼと一人川沿いを歩いていました。ちょっとこのときだけは心が折れそうになっていましたね……

家に帰ってみたら、被害はそれほどありませんでした。これはもう心からほっとしていて。実は、この地震の1週間前までは僕の醤油コレクションをキッチンカウンターの上に並べていたのです。その数約70個。それらの過半数をちょうど1週間前に買った冷蔵庫に入れて置いたのですが、まだ数本残っていたのも事実。それらがもし倒れて瓶が割れていたら……?

そして、たまたま日本酒を数本同じところに置いておいたのも事実。それらがもし倒れて瓶が割れていたら……?

おそるおそるドアをあけて、醤油の香りも日本酒の香りもしなかったので、心底ほっとしました。とりあえず被害はプリンタがすっとんでひっくり返っていたこと。食器がいくつか割れていたことぐらいでしょうか。

後はお風呂とトイレの水が出ることを確認し、洗濯機の水を止めたりして適当に掃除をしたりしていました。あ、本は大雪崩を起こしていましたよ。

奥さんは会社に泊まって無事でした。その辺が確認できたので、あとはずーっとテレビをつけて見ていましたね。地震速報の音が心臓に悪いとかいいながらも、ずーっと見ていました。

2011-10-16 20:56:32


75600円だそうです。お高いですね……

諸国名産料理通ーー
文化五年に初編が刊行されたこの料理本は、以降の包丁人・料理人の手本となり
庶民の”食”への好奇心を大いに刺激した。
その著者は意外にも料理人ではなく
若い、一人の侍だったと伝えられている……

という出だしで始まる「諸国グルメ放浪記」。
江戸時代の時代劇&グルメ漫画ですね。

主人公の春日拓ノ進は足達藩の春日家の三男坊。優秀な2人の兄に対し、拓ノ進は剣の才能は誰よりもありながら精進せずに、食べ物のことばかり考えている食い意地のはった腹ぺこ侍などと言われています。ところがひょんなことから藩主安島寿政様から「諸国を廻って各地の美味を編纂するという大役を仰せつかったのです。それが「諸国名産料理通」というわけなのですね。

かくして各地を周る拓ノ進の旅が始まりました。次に拓ノ進が美味を求めて訪れる国は……?

といったお話です。

さて、このお話のメインになっている「諸国名産料理通」ですが、ちょっと僕には心当たりがありません。江戸時代料理本集成という本の目次を見ても、存在していないようです。
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4653003645/mumu08-22

なので残念ながら、創作なのではないでしょうか。実在しないんじゃないかと思います。

2011-10-16 20:29:53


ここにラー油のレシピが載っております

鉄鍋のジャン!はとてもとても大好きな作品です。どれぐらい大好きな作品かというと、以前ネイキッドロフトの料理漫画関連のイベントに出演させていただいた時、各パネリストがそれぞれ料理漫画をテーマに語るというものだったのですが、そこで僕は鉄鍋のジャン!について語ったぐらい好きなのです。

鉄鍋のジャン!を初めて読んだ時は衝撃でした。それまでの料理漫画には不文律とも言える一つのテーマがあったのです。それは、「料理は心」というもの。つまり、最終的に美味しい料理というのは、作る人が食べる人のことを思って心づくしをしたもの。具体的にはおふくろの味にはかなわないというテーマが主流だったのです。

ところが鉄鍋のジャン!では、主人公のジャンは「料理は勝負だ!」と言い放ち、勝つためには何でもやります。そして、ライバルであるキリコが「料理は心だ!」と言うのです。しかも主人公はデビルマンみたいに人相が悪くて「カカカカカカカカーッ!」と笑うのです。この発想の転換には脱帽いたしました。

鉄鍋のジャン!はエキセントリックな演出(何せ料理をしている間に服が返り血に染まるのです!)や、グロテスクな料理などが印象に残っているかもしれませんが、非常にしっかりとした料理を出しているのです。

これはひとえに、監修のおやまけいこ先生のお力でしょう。また、鉄鍋のジャン!は単行本の奥付のあたりを見てもらうとわかるのですが、古くから取材先の実店舗名を公開しております。続編のRでは漫画的な演出はありますが、ほとんど実在の料理なのですね。

鉄鍋のジャン!のおかげで変わったことと言えば、ラー油ではないでしょうか。鉄鍋のジャン!の文庫版10巻(単行本だと19巻と20巻)において、なんと飲めるラー油が登場します。辛いのは辛いのですが、味も香りも良いので旨さが先にきて、飲めてしまうのです。

このラー油は漫画的な産物だと思われがちですが、実在のラー油です。六本木のとある名店(今はないそうですが)の料理長が考案したものなのです。それを鉄鍋のジャン!で紹介したところ、今ではさまざまなお店がそのお店独自のラー油を作るまでに広まりました。そう、鉄鍋のジャン!が日本の中華料理界を変えたのです。ちなみにこのラー油、文庫版10巻にはレシピが載っておりますので、そちらを元に再現したブログも話題になったりもしました。

また、鉄鍋のジャン!では魅力的なキャラクターが多いのもの特徴でしょう。出てくる料理人はみんな独自の料理哲学を持っています。ジャンは「料理は勝負だ!」、キリコは「料理は心だ!」というものですね。僕はその中では黄蘭青の「料理は半歩先!」というのがお気に入りでした。


……はっ。一言と言われたのに好き過ぎてついつい語りすぎてしまいました。本当は続編である鉄鍋のジャン!R 頂上作戦とかでも語りたいことはたくさんあるのですが、それはまたの機会に。

http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4840114137/mumu08-22

2011-10-07 09:49:57


甘党です。辛いものは実は苦手です。

苦手な理由はすごく簡単で、僕はちょっと内臓に傷があるのです。なので辛いものを食べると、まず口の中で辛さを味わい、つぎに腸で辛さを味わうことになってしまうのですね。お腹が痛くなってしまうのです。なので、よっぽど調子のいいときではない限り、辛いものは食べないようにしています。

不思議なもので、10年以上もカレーとかを食べない生活を送っていると、ちょっとの辛さにも弱くなってしまうのです。ちょっと辛いだけでぶわっと汗が出てきちゃったりするのですね。これは辛さというのが傷みであるということと、関係があるのでしょう。痛みに慣れない状態でいきなり痛い刺激を与えられたら、冷や汗がとまらなくなるというわけです。

そんなわけで、今やすっかり痛みに弱い甘党になってしまいました。体重がちょっと心配です……

2011-10-07 09:13:06


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