THE INTERVIEWS

 おじさんなので女子高生のことはよくわからないので、「女子高生」の部分は無視します。

 さて『BLACK LAGOON』には明らかにノワール的なものがありますが、まず直結するのは冒険小説だろうと思います。なので『BLACK LAGOON』ファンはまず、1989年以前に刊行されたハヤカワNV文庫(背中が白で題名が赤で記してある文庫)で、「冒険小説」と書いてあるものを片っ端から読んでいくといいと思います。ロベルタ復讐編でのアメリカの軍人さん(バラライカや張さんもかな?)に惹かれるひとは正統冒険小説と親和性があると思います。

 その昔ハヤカワ文庫で出ていた『冒険・スパイ小説ハンドブック』が手引きとして手ごろかもしれないです。広江礼威さんもかつて読んでいた(とおっしゃってた記憶あり)内藤陳『読まずに死ねるか』『読まずば二度死ね』(集英社文庫)も◎です。

 とくにおすすめするのは、

 ・ジャック・ヒギンズ『鷲は舞い降りた』(ハヤカワ文庫NV)
 ・アリステア・マクリーン『女王陛下のユリシーズ号』(同上)
 ・デズモンド・バグリイ『高い砦』(同上)
 ・ジョン・ル・カレ『寒い国から帰ってきたスパイ』(同上)
 ・クレイグ・トーマス『ファイアフォックス』(同上)
 ・スティーヴン・ハンター『真夜中のデッドリミット』(新潮文庫)
 ・船戸与一『山猫の夏』(講談社文庫)

 というあたりでしょうか。ここからいろいろ広げていくといいと思います。ちなみに『真夜中のデッドリミット(原題 The Hour Before Midnight)』は、たしかロベルタ復讐編でバラライカさんのデスクの上に置いてありました。

 で、本題のノワールですが、『BLACK LAGOON』のなかでも軸となる「双子編」「日本編」「ロベルタ復讐編」にグッとくるひとにはノワールへの適性があると思います。冒険小説・ハードボイルド小説の境界上にあるものから、ノワールにアプローチするのは如何でしょう。
 以下がリスト。『BLACK LAGOON』流れなので暴力成分が多めのものを選びました。
 上から下に向かって、ノワール成分が高くなる感じでざっくり配列します。
 
・アンドリュー・ヴァクス『赤毛のストレーガ』『ブルー・ベル』『ハード・キャンディ』(ハヤカワ文庫HM)
・デニス・レヘイン『闇よ、我が手を取りたまえ』(角川文庫)
・ジョー・ゴアズ『マンハンター』『野獣の血』(角川文庫)
・ジェイムズ・カルロス・ブレイク『荒ぶる血』『無頼の掟』(文春文庫)
・ボストン・テラン『音もなく少女は』(文春文庫)
・ジョゼ・ジョヴァンニ『墓場なき野郎ども』(ポケミス)
・ダグラス・E・ウィンター『撃て、そして叫べ』(講談社文庫)
・リチャード・スターク『悪党パーカー/人狩り』(ハヤカワ文庫HM)『悪党パーカー/掠奪軍団』『悪党パーカー/殺戮の月』(ポケミス)

  ☆ここから暗黒度増加☆

・アンドリュー・ヴァクス『凶手』(ハヤカワ文庫HM)
・馳星周『不夜城』『鎮魂歌』(角川文庫)
・ドン・ウィンズロウ『犬の力』(角川文庫)
・ミッキー・スピレイン『寂しい夜の出来事』(ポケミス)
・クレイグ・トーマス『狼殺し』(河出文庫)
・船戸与一『猛き箱船』(集英社文庫)、『非合法員』(徳間文庫)
・J・P・マンシェット『地下組織ナーダ』(ポケミス)、『愚者が出てくる、城寨が見える』(光文社古典新訳文庫)
・ジョー・R・ランズデール『テキサス・ナイトランナーズ』(文春文庫)
・ジェイムズ・エルロイ『ビッグ・ノーウェア』(文春文庫)
・馳星周『ブルー・ローズ』(中公文庫)『煉獄の使徒』(新潮社)

 このあたりを読んで大丈夫なら、本格的にジェイムズ・エルロイやジム・トンプスンやデイヴィッド・ピース、あるいは広江礼威さんも賛辞をくださったボストン・テラン『神は銃弾』などに進むのがよいと思います。

 ※思い出した作品があったら追加するかも。

2011-09-21 22:14:46